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エネルギー・環境の3つのシナリオとは?


ニュースがわかるトピックス

2012年8月29日


3つのシナリオは、2030年時点の原子力発電の比率を、震災前の実績(26%)から、「0%程度」、「15%程度」、「20~25%程度」まで下げるというものです。どのシナリオも、原子力とともに化石燃料の依存度も下げ、省エネルギーに努めるとともに再生可能エネルギーの利用を増やして、CO2を削減することを大前提にしていますが、どの程度の時間をかけてどこまで原子力への依存度を下げるか、どの程度のコストをかけて産業や生活の構造転換を図るかという点が大きく異なります。また、安全確保については、原子力を利用しないアプローチと、安全技術や安全規制によって事故のリスクを管理するアプローチがあり、この他、国民生活や産業活動への影響などもシナリオによって異なります。


政府は、選択にあたり、原子力の安全確保と将来リスクの低減、エネルギー安全保障の強化、地球温暖化問題解決への貢献、エネルギーコストの抑制と産業や雇用の空洞化防止という4つの視点から、比較検証することが重要としています。


また、民主党は党内に「エネルギー・環境調査会」を設け、3つのシナリオの課題を整理、議論して、今の国会の会期末である9月8日までに結論を出し、政府に提言を行うとしています。


参考:
国家戦略室 「話そう“エネルギーと環境のみらい”」
エネルギー・環境に関する選択肢(平成24年6月29日 エネルギー・環境会議)


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