X(エックス)線

えっくすせん

解説

X(エックス)線は放射線の1種。光(可視光線)と同じ電磁波であるが、これらに比べて波長が短く、エネルギーが高い。


γ線が励起状態の原子核から放出されるのに対し、X線は軌道電子のエネルギー状態の変化や電子の減速に伴って放出される。X線には制動X線と特性X線の2種類がある。制動X線はβプラス線など高速で運動する電子が電気的な相互作用で減速する際に放出されるものである。特性X線は軌道電子がエネルギーの高い状態(励起状態)に押し上げられ、エネルギーの低い状態(基底状態)に戻る際に放出されるものである。物質を通り抜ける力が強く、レントゲン写真の撮影に利用される。また、直線加速器(LINAC)で発生するX線はがん治療によく用いられている。


人体に対する影響を考える場合、X線は衣服など透過できるが、天然または事故などで飛散した放射性物質から放出されることは少なく、医療機器や手荷物検査などで受ける量が多い場合に考慮される。




放射線の種類と透過力


参考

関連項目

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