高齢者や障害者、乳幼児など、とくに配慮を要する「要配慮者」のうち、早めの防護措置の実施が必要な以下のような住民を「施設敷地緊急事態要避難者」と設定し、一般住民より一段階早く避難を行うこととしています。

• ・避難に通常以上の時間を要する要配慮者
• ・避難することで、健康リスクが高まらない要配慮者
• ・安定ヨウ素剤を事前配布されていない者
• ・安定ヨウ素剤の服用が不適切な者

詳細はお住まいの自治体の情報を確認しましょう。

原子力発電所の事故によって、発電所から外に出る放射性物質のうち、放射性ヨウ素は呼吸や飲食によって身体に取り込まれると、甲状腺に集まることが知られています。放射性ヨウ素の甲状腺への取り込みを防ぐために、あらかじめ安定ヨウ素剤という薬を服用します。事前に配布されている自治体もあります。それ以外の地域では、国などから服用の指示が出ると、避難の途中の施設や一時集合場所などで配られることになります。ただし、副作用が出る場合もあるため、医療関係者の指示に従って服用することが重要です。