ほうしゃせん古今東西

都内各地の放射線レベルの違い


2015年8月26日


最近では、テレビで各地の大地からの放射線レベルが放送されています。東京についても一か所での放射線測定値が示されています。しかし、東京の中でも場所によって放射線レベルには大きな差があります。


(公財)日本分析センターなどの研究者たちが協力して、都内各地を徒歩で移動しながら携帯式の放射線測定器を使って、多くの場所でガンマ線のレベル測定をして比較しました。それらの測定結果から一部を抜き出して、高めの場所や低めの場所について考察すると、次のようなことがわかりました。


(ガンマ線の線量率が最も高かったのは、国会通りの石畳上の0.078マイクロシーベルト毎時や、明治神宮本殿前(石畳上)の0.067マイクロシーベルト毎時でした。これらの場所は、花崗岩の敷石でできているからです。花崗岩は自然放射性核種であるウラン系列核種やトリウム系列核種とカリウム40などが、他の岩石よりも多く含まれているからです。


ガンマ線レベルの低い場所として興味深かったのは、コンクリートビル内では0.049マイクロシーベルト毎時の値を示したのに、そのビルのエレベーター内の値は、0.016マイクロシーベルト毎時だったことです。これは、エレベーターが金属でできているため、コンクリートのガンマ線を遮蔽するからです。金属に含まれている自然放射性核種は極めて微量なのです。


同様に、東急東横線の車両内では、0.007マイクロシーベルト毎時という低いレベルでした。電車の車体は金属でできているからです。また、代々木公園内にある池の桟橋上での測定値は、0.005マイクロシーベルト毎時という低いものでした。大地からのガンマ線が池の水によって遮へいされているからです。

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