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私たちが行ってきました!-浮島太陽光発電所&かわさきエコ暮らし未来館-(2011年 10月)


2011年11月8日


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埋立地を有効活用


今回は、8月にオープンしたばかりのかわさきエコ暮らし未来館と、隣接する浮島太陽光発電所を取材してきました。
まずは、かわさきエコ暮らし未来館に隣接する展望スペースから、浮島太陽光発電所を見学。
まわりに高い建物がなく、羽田空港にも近いので、飛行機の離発着の様子や東京湾も見渡せて、見晴らしは最高!
一見、普通の土地と全く変わらないように見えますが、もともとこの土地は、川崎市で発生したゴミの焼却灰を埋め立てた工業地帯。焼却灰を埋めた土地は、法律で20年間は建物が建てられないと決められており、その20年の間、この土地を有効活用しようということで作られたのが、浮島太陽光発電所なのです。
浮島太陽光発電所は、川崎市が保有する11ヘクタール(東京ドーム2.3個分)の土地に、東京電力が約38000枚の太陽光パネルを設置して管理・運営しているもので、年間発電電力量は一般家庭約2100軒分の年間使用電力量に相当する約740万kWhと言われています。



発電のコストを下げる


浮島太陽光発電所では、埋立地という土地柄を考慮した工夫や、発電コストを下げるための様々な工夫がされています。
通常、太陽光発電において、パネルは30°の傾斜で設置されるのが一般的と言われていますが、ここでの設置角度は10°。この土地で30°で設置すると、影ができやすくなり発電の効率が悪くなってしまうこと、また、海風の影響を受けやすいため、緩やかな角度で設置しているそうです。
また、傾斜をつけて設置することで、パネルについたホコリや汚れを、雨や風が落としてくれるので、人の手を使って掃除をするという手間とコストも省けるそうです。さらに、埋立地であるこの土地は、今後20年の間に地盤沈下を起こす可能性があると言われています。
もし地盤沈下が起きても、沈んだ箇所だけの修復ですむように、土台部分をなるべく細かいブロックに分けて設置するといった工夫もされていました。その他、発電の妨げになる雑草を生えにくくするため、スギやヒノキの樹皮を発酵させて熱処理したものを焼却灰に混ぜているそうです。
太陽光発電は、資源が枯渇する心配もなく、CO2を排出しないクリーンなエネルギーなので、今注目を集めています。
しかし、まとまった発電量を得るには、条件を満たす広大な面積の土地が必要で、たとえば原子力発電1基分の発電量(100万kw)を太陽光発電で賄うには、山手線の内側と同じ広さの土地が必要といわれています。
また、季節や天候、時間帯によって大きく発電量が左右されることから、安定した電力供給が難しく、まだ多くの課題が残されています。
今後のエネルギーは、ひとつの発電方法に頼るのではなく、クリーンな太陽光発電の導入量を増やす努力をしながら、様々な発電方式の特性を活かし、バランス良く組み合わせていくことが大切ですね。



川崎エコ暮らし未来館


続いて、『かわさきエコ暮らし未来館』2階の展示室へ移動。ここは地球温暖化、再生可能エネルギー、資源循環について考える3つのブースに分かれており、かつての公害を克服してきた川崎市の歴史を学んだり、環境技術に積極的に取り組んでいる川崎市の様子がうかがえました。



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僕たちは、かわさきエコ暮らし未来館と浮島太陽光発電所を見学し、日本の発電について考えてみました。
日本では、「脱原発」といろいろな人が声を上げていますが、それは本当に可能なのでしょうか。「太陽光発電や風力発電などの、新エネルギーがもっともっと発達するから、きっと可能だよ」と、みなさんもこのように考えていませんか。僕はそうでした。
東京ドーム2.3個分の敷地に敷かれた浮島太陽光発電所のソーラーパネルは、素晴らしいものでした。25年間も大がかりなメンテナンスもせずに発電を続けられ、なんと一般家庭2100世帯分も発電できます。
でも、日本には、2007年度の時点で、約5171万世帯もあります。日本の全世帯分を発電するには、約25000個の浮島太陽光発電所が必要なのです。さらに、日本には、家庭よりも電気を使う大きな工場やオフィスがたくさんあります。こんなにたくさんの電気を賄うソーラーパネルと発電所を作るのに、どれだけお金と年月、そして敷地が必要でしょうか。 そして夜間や天気が悪い日は太陽の光がないため発電できません。また、昼間発電した分を貯めておくことはできません。風に左右される風力発電のように、太陽光発電もまた不安定なのです。天気が悪い、風がないという理由で電気が来なくなってしまったら困ります。電気は安定的に供給されることが必要ですし、そのためには時間や天候に左右されない火力発電や原子力発電が必要なのです。
でも、研究者がより高性能なソーラーパネルを作り、風力発電や地熱発電などの他の新エネルギーと組み合わせることで、今6割を占める火力発電や3割を占める原子力発電に頼る割合を減らすことはできるでしょう。
それまでは火力発電や原子力発電など、今までの発電手段に頼っていくほかなさそうです。電気の安定供給、経済性、環境への安全性など、「発電改革」をしていくにはたくさんのことを考慮していく必要があり、すぐにできることではないのです。




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いつか日本の街にソーラーパネルが溢れる日が来て欲しい。東京ドーム2.3個分の敷地面積を有する川崎市の浮島太陽光発電所を訪れたとき、自然とそう感じました。
太陽光発電を見学するのは初めてだったので、訪問前からとても楽しみでした。お天気にも恵まれた当日、建物の屋上から約11ヘクタールに敷き詰められた37926枚ソーラーパネルを見ると、意外にも小学生の時に太陽光で動く時計を作ったことを思い出しました。その時は太陽光発電の仕組みも全く理解していませんでしたが、光で機械が動いたことに感動したのを覚えています。改めて、電気の力を実感しました。
屋上で、ソーラーパネルが太陽の光を浴びる光景を見ながら浮島太陽光発電所の説明を受けました。パネルは最も効果的に光を浴びれる南向き10°に設置、手入れを容易にするため焼却処理物を利用したに雑草の生えない土を使用し、雨風が汚れを落とす仕組みが施されるなど、至る所で日本の最先端の技術を目にしました。その後見学したかわさきエコ暮らし未来館の展示物からも、電気を作り出す技術の高さやより効果的な発電を行うためのアイデアなどを目にし、圧巻でした。
しかしそれと同時に、太陽光発電にはまだまだ多くの課題があることも感じました。2009年、日本の発電設備は石油・石炭35%、天然ガス26%、原子力20%、水力19%、地熱・太陽・風力など新エネルギーは1%にも達していません。また、現在の太陽光発電は山手線内分の敷地をソーラーパネルで埋め尽くしたとしても、原子炉1基分しか発電できません。発電量も圧倒的に少なく、天候に左右され、電力を貯蔵することも出来ない太陽光発電は家庭向きとされていますが、その初期投資は依然高額です。また、住宅で発電された電力は電力会社が48円/kWhで買い取ることになっていますが、その費用は私たちが電力会社に支払っている電気料金に上乗せされるなど、導入を進めるための制度はまだ不十分です。
発電方法は、それぞれ一長一短であることを知ることができました。今回の訪問で、発電の手段は一つに絞るのではなく、バランスを考え使い分けることが大切なのだと実感することが出来ました。現場でしか知ることが出来ないこともたくさんあったので、是非他の発電所も訪れてみたいです!




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想像してみてください。どこまでも続くような、広い広い土地に敷かれる太陽光パネル。太陽の光を全面で吸収して、それを私たちが使用する電力に変える魔法の板。地球温暖化の原因である二酸化炭素も出しません。
テレビや新聞で騒がれている通り、環境に優しいエコエネルギーが今注目されています。その中でも太陽光発電にピントをあてて考えていた私にとって、今回の見学はとっても興味深いものでした。事前にいくらか知識はあったものの、やはり実際に見て話を聞いてみると想像以上の新しい収穫がありました。一番は、太陽光発電というものへの漠然とした印象。私のイメージは文頭で書いたようなものでした。日本には余っている土地がまだまだある、それを使って思いっきり発電すれば・・・。しかし係の方の説明から、太陽光パネルを設置する場所には様々な条件があることをお聞きしました。まず日本は場所によって緯度が大きく異なり太陽の光の強さが違います。また、山や森林が多いこの国では、土地が平らではなかったり光をさえぎり影を作ってしまったりという弊害もあります。さらに発電施設は本来、電力を消費する場所から近い場所にあることが効率的ですが、消費量が多い都会の近くには光をさえぎる高い建物も多く、広々とした土地もありませんね。このように、そう簡単にはいかないことを実感しました。
それでも雨風が汚れを掃除してくれるためメンテナンスがいらない点、様々な大手の企業が太陽光発電に関わる研究・開発を進めている点、そして何より地球にやさしいエネルギーである点など、いくつもの強みや可能性が存在するのも事実です。マスメディアが主張する「世論」や提供する知識だけに頼らず、自分で調べ考えを深め、何が良くて、どんな欠点があって等を一人ひとりが意識的にとらえていくことが必要でしょう。そして環境、経済、地理などあらゆる視点から最善の道を見つけていかなければと思いました。




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浮島太陽光発電所とかわさきエコ暮らし未来館を見てきました。
まず、未来館に隣接する展望スペースから太陽光発電所を見学しました。発電所の周りは大きな建物が無く、大変見通しが良いです。日中は太陽の光を一番多く集められるような作りになっていました。また、太陽光パネルには自動調節機能がついており、汚れも自動的に落ちるし、パネルの角度の調整も行われます。これらの発電のデータは常に研究所に送られており、研究開発に生かされているそうです。正にテクノロジーの塊のようでした。
次に未来館の展示を見学しました。未来館では、太陽光発電、風力発電について、それから環境問題、ゴミ問題について幅広く学ぶことが出来ました。数ある展示物の中で、私が特に興味を持ったのはゴミの分別・リサイクルコーナーです。自分の出しているゴミがどのように分類され、捨てられたり、再利用されたりしているのかが、分かりやすくビジュアルで説明されており、勉強になるだけでなく、大変面白かったです。
最後に、今回の見学全体を通して感じたのは、まだまだ日本の電気をクリーンエネルギーで賄うことは難しいということです。東京ドーム2.3個分もの敷地を持つこの発電所が賄えるのは、一般家庭約2100軒分です。それを知って思ったのは、発電量が意外に少ないのだなということです。クリーンエネルギーとして期待されている太陽光発電は、まだまだ発展途中という感じがしました。太陽光発電には、環境に優しいというメリットがあるものの、天候に左右されやすく、そもそも発電効率が良くないという決定的なデメリットがあります。原子力が賄っていた分をクリーンエネルギーで代替することが出来るのは、まだまだ先のような気がします。

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