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私たちが行ってきました!風力発電所&LNG火力発電所-前編 ウィンドパーク笠取-(2011年 12月)


2012年1月9日


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川越火力発電所の規模は?


身につけている笠が取れるほど強い風が吹くと言われている笠取山。この周辺は、若狭湾から伊勢湾に抜ける風の通り道と言われ、強い北西の風が吹きます。この立地条件をうまく利用して、風力発電に取り組んでいるのが(株)シーテックのウィンドパーク笠取(三重県)です。
タワーの高さ65メートル、ブレード(羽根)の直径80メートルの風車が19基あり、1基当たりの発電量は2000キロワット。年間予想発電電力量は約0.94億キロワットで、一般家庭の消費量に換算して約26000世帯分に相当します。
笠取では、12月~4月にかけて吹く北西の風が一番良いそうで、冬の間はかなりの発電量になります。しかし、夏は南東の風になり、無風の時もあるなど発電量が安定しないため、冬場にたくさん発電できるよう、夏は冬に向けたメンテナンスなどに力を入れる期間にしているとのこと。


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敷地内にある19基の風車は、現地管理棟と発電管理事務所のモニターでチェックされ、異常があった場合はすぐにわかるようになっています。管理棟にいるのは作業時の2~3人だけで、火力発電所や原子力発電所に比べ、運転・管理のための要員が少ないのも風力発電の特長です。



風力発電に必要な条件


まず、風力発電には『発電に適した強い風が吹く土地』が必要です。
そして次に、風車となる柱やブレードなどの『資材を運ぶ道』があることが条件になってきます。ブレードの長さは1本40メートル、タワーは直径4.3メートル長さ65メートルを三分割し、専用の運搬車を使って運ばなければなりません。風力発電に適した土地があっても、発電に必要な大きな資材を運ぶ広い道の整備が必要になることもあります。ちなみに、ウインドパーク笠取では、一部山を切り開いて専用の道路を作りました。
3つ目の条件は、『風力発電所が、送電系統からかけ離れていないこと』です。
風車で発電した電気は、地中ケーブルを通って変電所に集められ、そこから送電線を通って電力会社に送られています。


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メリット、デメリットは?


風力は、自然に吹いている風を電力に変えるため、温室効果ガスを全く排出しない新エネルギーのひとつです。風力発電所は、月に1度の月次点検と半年に1度の定期点検を行い、装置の性能を保っています。このように、尽きることのない風で電気を作り出せるということは、エネルギー資源の約8割を海外から輸入している日本にとって、とても重要なことです。
しかし、風力発電のエネルギーは風任せ。風が全く吹かなければ風車を回せず、発電することができませんし、私たちの需要に合わせて発電量の調整もできません。また、日本は国土が狭く、風力発電を設置できる場所が限られていることや、原子力発電や火力発電に比べると発電量が圧倒的に少なく、コストが割高になってしまうことなどから、風力発電の導入はそれほど進みませんでした。ですが、日本の地形に合わせた風力発電の導入を進めながら、他の発電方法とバランス良く組み合わせていくことが、今後の日本のエネルギーには大切ですね。

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