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福島県で森林の除染は進んでいるの?


ニュースがわかるトピックス

2012年12月28日


福島県内には、国が直接除染をする地域(除染特別地域※)と、市町村が中心となって除染をする地域があります。除染特別地域では、除染活動の拠点となる施設(役場、公民館など)や道路を除染したうえで、学校や住宅、田畑などの除染をする計画で、生活圏に近い森林についても林縁から20mの範囲を目安に一部の地域で除染が始められています。2012年1~3月の調査では、森林の放射性物質の多くが落ちた葉や枝などに付着(落葉樹林で約8割、常緑樹林で約6割)していたことから、主に落ち葉などの除去がなされています。しかし、生活圏隣接以外の森林については明確な除染の方針は示されていません。


福島県内では、沢の水を飲料水としたり、山菜やキノコを食材として収穫するなど、生活と森林は密接な関わりがあります。
また、豪雨などで放射性物質の付着した落ち葉や土壌が流出するおそれがあるため、林野庁や文部科学省などでは、森林での放射性物質の分布や移行の状況、落ち葉などの除去や枝打ち、間伐などによる放射性物質の低減効果、表土の流出防止方法などについて、さまざまな調査研究をしています。


現時点の知見では、放射性物質が水や大気を通じて森林外へ流出、拡散する割合はかなり小さいものと考えられていますが、効果的でかつ安全な除染を進めるために、今後もデータを蓄積していく必要があるとしています。また、除染にともなって発生する廃棄物の保管や処理など、検討すべき課題も残されています。


※除染特別地域:楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯館村の全域ならびに田村市、南相馬市、川俣町、川内村のうち警戒区域または計画的避難区域であったことのある区域

参考:
林野庁「森林における放射性物質の除去及び拡散抑制等に関する技術的な指針」(平成24年4月)
環境省「今後の森林除染の在り方に関する当面の整理について」(平成24年9月)
環境省「除染情報サイト」

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