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汚染水に含まれるトリチウムは、どんな放射性物質?


ニュースがわかるトピックス

2014年1月28日


福島第一原子力発電所から発生する汚染水(滞留水)の問題で、トリチウムへの関心が高まっています。平成23年3月の事故以降、汚染水の一部は海に流出し、発電所の港湾内に20兆~40兆ベクレルのトリチウムが流出していると推定されています(2013年8月時点・東京電力試算)。


トリチウムは「三重水素」とも呼ばれる水素の仲間で、ろ過や蒸留では普通の水素と分離することができないため、これまでも各地の原子力発電所では基準値を規定して、トリチウムを海に放出してきました。事故前の福島第一原子力発電所の保安規定に示された放出基準値は、年間22兆ベクレルで、これによる被ばく量は発電所からの排気・排水に含まれる他の放射性物質も含めて、年間0.024ミリシーベルトほどでした。


トリチウムは放射線の一種であるベータ線を出しますが、そのエネルギーは放射性セシウムから出るガンマ線に比べて非常に弱く、皮ふの表面で止まります。また、トリチウムは主に水として自然界にも存在し、空気中の水蒸気や雨水、海水、水道水にも含まれていますが、人体や魚介類の体内にはほとんど留まらず、新陳代謝などによって排出されています。1ベクレルのトリチウムを取り込んだ場合の被ばく量は、1ベクレルの放射性セシウムを取り込んだ場合の1000分の1程度となっています。




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