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水素社会の到来なるか – 燃料電池車の発売によって水素燃料の活用が本格化する



究極のクリーンエネルギー


人類の生活は大量の化石燃料によって支えられていると言っても過言ではありません。化石燃料は扱いやすく便利なエネルギー源です。しかし、その一方で、地球環境には大きな負荷をかけています。地球環境を守っていく意味でも、化石燃料に変わる新たなエネルギーの活用が急がれているのです。


そこで注目されているのが水素です。水素は、この宇宙で一番軽い気体です。水素は酸素によって燃焼するので、燃料として使うことができます。しかも、燃焼によって排出されるのは水だけです。有害物質などを発生することがないので、究極のクリーンエネルギーと考えられています。


水素は古くから知られている物質ですが、燃焼するときに、酸素と爆発的に反応するので、とても危険な印象がありました。しかし、最近では水素を燃焼させるのではなく、触媒を利用して緩やかに水素と酸素を反応させることで電気エネルギーを発生させる燃料電池が登場してきました。


クリーンな社会への転換点


私たちは学校の理科の時間に水に電気エネルギーを加えると水分子が水素分子と酸素分子に分かれる水の電気分解反応を習いました。燃料電池はこの水の電気分解の逆の反応をして、水素と酸素から電気と水をつくります。水素を圧縮して安全に貯蔵するシステムなども研究、開発が進められています。


2014年12月には世界で初めて水素によって走る燃料電池車が市販されました。発売された燃料電池車は約3分で水素を充填でき、約650キロメートルの距離を走ることができます。しかし、1台あたりの価格が700万円以上ととても高額で、水素を充填する水素ステーションがとても少ないという弱点があります。水素ステーションを建設するには1か所あたり4~5億円の費用が必要だといいます。この高額な費用を投じて水素ステーションの建設が進むかどうかが、燃料電池車普及のカギになるでしょう。燃料電池車は2016年以降もさまざまなメーカーから発売が予定されています。燃料電池車の販売によって、日本はよりクリーンな水素社会へ転換していくかもしれません。

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