世界の取り組み

水素燃料はどのように普及していくのか – 世界の燃料電池車・水素エネルギー導入計画



アメリカでの取り組み


次世代の自動車として注目されている燃料電池車。世界ではどのような取り組みをしているのでしょうか。まず、アメリカでは、ブッシュ政権時代に燃料電池車の開発に力を注いでいたのですが、オバマ政権になってからは、現在のインフラを有効に活用できる電気自動車やプラグインハイブリッド車の開発が最優先になっています。それでも、水素・燃料電池車関連の予算は毎年1億ドル(約120億円)ほどが計上されています。


アメリカの中で燃料電池車や水素燃料の活用が一番進んでいるのはカリフォルニア州です。カリフォルニア州には、「ゼロエミッションビークル」という規制が導入されており、各自動車メーカーが燃料電池車を投入していくことが予定されています。2014年12月の時点ではカリフォルニア州には、230台の燃料電池車が走っていますが、2017年には53000台になるのではないかと予想されています。燃料電池車の普及次第では水素ステーションの設置が急ピッチで進むことでしょう。


ちなみに、やや目的が異なりますが、ハワイ州はGM、米国エネルギー省、国防省と連携して、燃料電池自動車を軍用に活用するとともに、豊かな再生可能エネルギー(風力、地熱など)を活用して水素を生産するプロジェクトを実施しています。



ヨーロッパ各国での取り組み


それでは、ここでヨーロッパに目を移してみましょう。まず、ドイツでは2004年から燃料電池自動車と水素ステーションの実証プロジェクト「クリーン・エナジー・パートナーシップ(CEP)」が実施されてきました。2015年までの水素ステーション整備はすべてCEPの枠組みでおこなわれることになっています。2012年6月の段階で、2015年までにドイツ国内に50か所の水素ステーションを整備する計画が発表されています。


そして、2016年以降の水素インフラ整備は「H2モビリティ」という組織で検討されています。H2モビリティでは2023年までに水素ステーションを400か所設置する目標が掲げられています。


イギリスでは、3つの省が連携して、水素エネルギーの実用化を目指しています。特にエネルギー・気候変動省は、Co2削減の切り札としての水素エネルギーに注目しています。2012年1月に水素インフラ検討組織「UK H2モビリティ」が立ち上がりました。UK H2モビリティによると、2030年には燃料電池車の販売は累計で160万台に達すると見こまれており、最終的にはイギリス国内で1150か所の水素ステーションが必要であるとされています。また、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、アイスランドの北欧4か国は2012年10月にトヨタ、ホンダを初めとする自動車メーカーやインフラ会社と覚書を締結し、2017年までに燃料電池車の導入を目指しています。



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