ほうしゃせん古今東西

東京都庁舎周辺の放射線


2013年8月26日


福島の原子力発電所が地震と津波に被災した後、NHKテレビでは各地の空間ガンマ線レベルの測定値を毎日のように発表していました。そのため、影響を受けていない地域でも、ガンマ線測定値のレベルは地域によって異なっていることがわかりました。


現在の東京都庁舎は平成3年に完成したもので、当時の鈴木俊一都知事の最後の仕事となったものです。都庁舎は、第一本庁舎と議会棟、そして第二本庁舎とから成っていて、第一本庁舎は地上48階建てで、高さ243メートルの超高層ビルです。 応用地質研究会の坂巻幸雄さんは、平成3年完成間近の新都庁舎周辺や新宿副都心の高層ビル街で、ポータブルの簡易測定器を使って各所の空間放射線レベルを調査しました。


その結果によると、新都庁舎そばの道路では、毎時0.05ないし0.06マイクロシーベルトくらいであり、都庁舎と議会棟との間の道路では、毎時0.072マイクロシーベルトの値を示しました。比較のため測定した都庁西側の新宿中央公園では、毎時0.035ないし0.038マイクロシーベルトでした。


また、新宿駅西口周辺では、毎時0.043マイクロシーベルトの水準でした。都庁舎の近くでは、他の場所に比較して高い放射線レベルが検出されたことは興味深いことです。 都庁舎の第一、第二本庁舎と議会棟の建物の外壁は、スペイン、スウェーデン、韓国産の輸入花崗岩が壁材として使用されています。花崗岩は地の岩石に比べて、ウラン、トリウム、ラジウム、カリウム40などの自然放射性核種の含有濃度が高いので、このことが影響して都庁舎に近い場所では、放射線レベルが高いと考えられます。


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