label_articles_008

使用済燃料の中間貯蔵施設


2014年8月27日


エネルギー自給率5%の資源小国である日本では、資源を有効活用していくことを基本方針としています。原子力発電所で使用した燃料には、ウランやプルトニウムといった再度使用できる資源が含まれています。そのため、使用済燃料からそれらを回収するため、再処理工場に運ばれるまでの間、原子力発電所構外で蓄えておくための施設が「使用済燃料の中間貯蔵施設」です。

そこで、青森県むつ市に建設され、事業の開始が待たれている「リサイクル燃料備蓄センター」をご紹介します。


使用済燃料の中間貯蔵施設


日本では、ウラン資源を海外からの輸入に頼っていますが、原子力発電所で使用した燃料を再処理することによって得られたウランやプルトニウムは、「純国産のエネルギー資源」と位置づけられています。

使用済燃料は再処理するまでの間、原子力発電所の敷地内で貯蔵・管理されていますが、使用済燃料が今後増加する見通しにあること、核燃料サイクルの要となる再処理工場竣工の遅れなどの理由から、原子力発電所の敷地外に安全に貯蔵・管理する中間貯蔵施設が必要となっています。

このことから、東京電力(株)と日本原子力発電(株)の共同出資会社・リサイクル燃料貯蔵(株)によって2010年から青森県むつ市で建設していた、日本初の使用済燃料の中間貯蔵施設「リサイクル燃料備蓄センター」の貯蔵建屋が、2013年8月29日に完成しました。本建屋は、使用済燃料の貯蔵量3,000トン規模の施設で、約50年間貯蔵し、最終的な貯蔵量は5,000トンを目指しています。

建屋は標高16mに造られており、敷地の海側も20mほどの丘陵になっていますので、津波の心配はほとんどありません。


使用済燃料の中間貯蔵施設

使用済燃料の中間貯蔵施設



 現在、2013年12月18日に施行された新規制基準に基づく審査を受けています。

 使用済燃料の中間貯蔵方式には、水で燃料から出る放射線の遮蔽や熱の除去を行うプール方式と、キャスクと呼ばれる鋼鉄製の専用容器に収納し、容器内の使用済燃料からの放射線の遮蔽や除熱を行うキャスク方式があります。

 プール方式は原子力発電所で採用されていますが、むつ市の中間貯蔵施設ではキャスク方式が採用されています。

 キャスク方式は、プール方式と違い、キャスクが空気の自然循環で冷却されているので、電源の有無に関わらず常に冷却されています。また、キャスクは、放射性物質の密封機能、放射線の遮へい機能、臨界防止機能などの安全機能を備えています。


使用済燃料の中間貯蔵方式(例)

使用済燃料の中間貯蔵方式(例)

このページをシェアする

ページTOPへ