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コミュニケーション3Dシアター「ジオ・ミライ号」


2014年5月14日


地層処分展示車「ジオ・ミライ号」ってなに?!


原子力発電で使い終わった燃料をリサイクルする過程で残る高レベル放射性廃棄物。現在、日本はこの高レベル放射性廃棄物を「地層処分」する方針です。
地層処分を英語で言うと「geological disposal」。この「ジオ」と未来に向けて地層処分について一緒に考えて行こうという思いが「ジオ・ミライ号」の名前の由来。


ジオ・ミライ号は、クイズや3D映像が楽しめる大型のトラック。2014年春以降、全国の展示館などでの巡回を予定しており、3月21日・22日には東京タワー前でお披露目イベントが開催されました。今回はenecoチャンネル事務局が、ジオ・ミライ号の魅力についてレポートします!



地層処分ってなに?親子で学べる3Dシアター


ジオ・ミライ号は全長10.5mの8トントラック。車内には展示の他、地層処分について学べる3Dシアターがあります。
上映する映像の主人公は小学校の5年生の双子の姉弟。未来からやってきたカメラ「Geo君」に案内されて、地層処分について学びます。


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ジオ・ミライ号には乗車前に、Q&A形式の展示パネルで原子力発電についても学べます。


みなさんは、原子力発電で使い終わった燃料の95%がリサイクルできることをご存知でしたか?残り5%は放射線を出す力が非常に強く、「高レベル放射性廃棄物」と呼ばれます。高レベル放射性廃棄物の放射能の影響がなくなるまでの期間は数万年以上といわれるほど長い期間。その間人間に影響のないように、わたしたちの生活環境から長期間にわたって隔離する必要があります。その方法として考えられたのが地下300mより深い地層に処分する「地層処分」です。



他の方法は検討されなかったの?


高レベル放射性廃棄物を安全に処理する方法は地層処分以外に検討されなかったのでしょうか?
地層処分以外にも、宇宙に持っていく、海に捨てる、南極に埋めるなどの方法が検討されましたが、国際機関や世界各国が議論した結果、最も安全に処分できる方法として選ばれたのが地層処分でした。とはいえ、地層に埋めて放射性物質が漏れたりしないのか不安に思う方もいるはず。
深い地層には、本来、長期間にわたって物質を閉じ込める性質があります。アンモナイトなど古代の化石が現存しているのも、この地層の性質のおかげ。また、高レベル放射性廃棄物は3つのステップで地層に処分する計画です。まずはガラスと高レベル放射性廃棄物を混ぜて固め、「ガラス固化体」にします。ガラスは地下水に溶けにくく、時間がたってもガラスの性質はほとんど変化せず、割れたりしても閉じこめた放射性物質が流れ出る事はありません。その後厚さ約20cmの金属製の容器にいれ、ガラス固化体を地下水から守ります。さらに、「ベントナイト」という厚さ約70cmの固めた粘土の緩衝材で覆います。このように地層が持つ自然の力の「天然バリア」と人間の技術でつくる3つの「人工バリア」で放射性物質を閉じ込めます。



火山が多い日本で地層処分できるの?


もちろん、地層処分には、火山活動や断層活動の影響を受けにくい安定した場所が適しています。現在、日本では地層中の地下水や岩盤の中の水分量、200万年前からの火山活動があった火山分布などについては地質的な条件として除外されます。 一方、海外では処分に向けた事業が日本よりも進んでいます。スウェーデンはフォルスマルク、フィンランドはオルキルオトが処分候補地として決定しています。


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【3Dシアター】小学校5年生の双子の姉弟が未来からきたカメラ「Geo君」に案内され、地層処分について学ぶ冒険の旅



親子で楽しめるクイズ形式の展示がいっぱい


ジオ・ミライ号の中には、3Dシアターの他にも地層の引き出し、仕掛けクイズなど親子で地層処分を楽しく学べる展示が豊富。小学校5年生程度以上を対象に考慮した内容で親子で学ぶことができます。
原子力発電や地層処分については、専門用語が多く使われる単語も難しく、わからない方も多いはず。しかし、地層処分は調査から処分まで100年かかる事業と言われており、次世代層にも深く理解してもらう必要があります。


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実物大のガラス固化体の模型で地層処分をイメージしよう


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地層がそれぞれの深さでどうなっているか目で見ることができる「地層の引き出し」。私達が乗る地下鉄でもっとも深いところを走っているのが地下50mの深さということをご存知でしたか?


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世界の地層処分状況を知るコーナー。国旗をスライドさせると説明が出てくる仕掛け



ジオ・ミライ号の外でも総合的に情報を得られます


ジオ・ミライ号の中はもちろん、外でもたくさんの情報提供がされています。そもそも地層処分の前に原子力発電について学びたい方には、ジオ・ミライ号に乗る前に見られるQ&Aパネル、地層処分について疑問に思ったことを解決できる「対話のエリア」、ガラス固化体を覆うベントナイト(粘土)の実験ができる「体験のエリア」などもりだくさん。 2014年春以降、全国の展示館にジオ・ミライ号は巡回予定。あなたのお住まいの近くにジオ・ミライ号がやってきた時には、是非ご家族で足を運んでみてくださいね。


【お問合せ】
NUMO原子力発電環境整備機構
広報部 03-6371-4002
Webサイト:www.numo.or.jp
写真提供NUMO

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