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「フィルタ付きベント設備」は、どんなもの?


ニュースがわかるトピックス

2013年3月1日


「フィルタ付きベント設備」は、燃料が損傷する過酷事故が発生した場合に格納容器内の圧力や温度を下げ、また、大気中への放射性物質の放出を抑えるための、緊急の排気設備です。原子炉格納容器が収められた原子炉建屋の外側に設置するタンクがフィルタの役割を担います。格納容器から配管で導いた気体を、タンク内の薬液や金属フィルタを通すことで放射性ヨウ素や放射性セシウムなどを1000分の1から10000分の1以下に減らして、大気中に排出します。すでに基礎工事が始まっている東京電力の柏崎刈羽原子力発電所の例では、タンクは直径約4m、高さ約8mの大きさとなっています。


原子力規制委員会は平成25年2月6日に、原子力発電所の新たな安全基準の骨子案を公表し、 シビアアクシデント(過酷事故)対策のひとつとして「フィルタ付きベント設備」の設置を義務づけるとしています。各電力会社では、「フィルタ付きベント設備」の設置に向けて計画を進めています。


また、アメリカでも福島第一原子力発電所の事故後、原子力規制委員会から福島第一と同じ沸騰水型(BWR)の発電所に「フィルタ付きベント設備」を設置する指示が出され、すでに「フィルタ付きベント設備」が設置されているフランスなどヨーロッパの国々でも、さらに性能の高いものに取り替えるようにとの指示が出されています。



参考:
原子力規制委員会「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案について」

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