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競走馬の骨折を早期にアイソトープで診断する


競馬に出場する馬は過酷な走行を強いられます。時としてレース中に脚を骨折することがあり、騎手の生命が危険になる程の事故もあります。その場合、馬もあの重い体重を四本の脚で支えねばなりませんが、大きな負荷が脚部にかかるので、生きのびるのが困難になります。

 このような事故を防ぐには、馬の脚その他の骨折を早期に検知して治療し、正常な骨に戻すことが必要です。人間の場合は病院でエックス線撮影による早期診断をして、細かいひびなどを調べ、治療できますが、馬の場合は体が大きく筋肉層も厚いため、現場でポータブルのエックス線検査器を使っても詳しい細部の写真は鮮明に撮ることができません。早期の細いひびなどは、発見できないそうです。

 このような事故を防ぐには、馬の脚その他の骨折を早期に検知して治療し、正常な骨に戻すことが必要です。人間の場合は病院でエックス線撮影による早期診断をして、細かいひびなどを調べ、治療できますが、馬の場合は体が大きく筋肉層も厚いため、現場でポータブルのエックス線検査器を使っても詳しい細部の写真は鮮明に撮ることができません。早期の細いひびなどは、発見できないそうです。

 テクネチウム99mで標識した燐酸化合物を馬に注射すると、テクネチウム99mは細いひびの部分に多く集まるそうです。このテクネチウム99mは、ガンマ線を放出します。そこで、体外からこのガンマ線が出ている箇所を検知して、その分布を光に変えて画像化する装置を用います。そうして、どの部分がどのようにひびが生じているかを映像化して見ることができるのです。こうして重大な骨折が起こる前に、早期に細いひびを診断できれば治療して回復させることができます。

テクネチウム99mの半減期は六・〇一時間と短いので、極めて短時間になくなります。そのため、この検査を受けた馬から出るガンマ線は、わずかの間に検知されなくなり、騎乗する人に影響はありません。気をつけることは、この検査を行なう時の獣医師や技術者は、その検査中に受けるガンマ線を防ぐ処置を行なうことです。

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