β(ベータ)線

べーたせん

解説

β(ベータ)線は放射線の1種。放射性同位元素の崩壊によって放出され、高速で飛ぶ電子または陽電子。前者をβマイナス線、後者をβプラス線と呼ぶ。放射性同位元素がβ線を放出するとき、γ線の放出も伴う場合がしばしばある。


βマイナス線(すなわち電子)、βプラス線(すなわち陽電子)はそれぞれ1価の負(-1)正(+1)の電荷を持つ。


βマイナス線が物質を透過する力はα(アルファ)線より大きく、γ(ガンマ)線より小さい。人体に対する影響を考える場合、βマイナス線はある程度の透過力を持つが、遮へい物によって比較的簡単にさえぎれるため外部被ばくの影響はγ線よりも小さい。体内で放出された場合、人体組織へのダメージはα線よりは小さく、γ線による被ばくより大きい。



一方、βプラス線は電子と反応して消滅する。その際、511keVのエネルギーを持つ光子2個が180度方向に放出される。これを消滅放射線という。消滅放射線はγ線、X線と同様の性質を持ち、透過力が高い。これを利用したのが陽電子断層撮影(PET)診断である。




放射線の種類と透過力


参考

関連項目

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